通信距離について
TWELITE の特徴の一つは高い通信性能です。
しかし、通信距離を具体的に示すことは非常に困難です。なぜなら、無線の通信距離は様々な条件に左右されるからです。例えば、アンテナの位置、障害物、壁や天井での電波の反射や吸収、周囲の電波のノイズなどの組み合わせで通信距離は著しく変化します。
そこで、見通し直線距離でノイズが少ない環境での測定結果は、通信モジュールの性能指標としてよく用いられます。この測定により、リンクバジェット(通信接続のための予算)の実力値を求めることができます。
TWELITE は低消費電力を保ちつつ理想条件下でアンテナ(利得2dBi、無指向性)使用時に1km(標準出力 BLUE-ブルー)、3km(高出力 RED-レッド)の限界通信距離を実現しております。このようにTWELITEは電波法を遵守したうえで非常に大きなリンクバジェットを確保しています。
TWELITE は実際にさまざまな場所や用途でご使用いただいておりますのでご参照ください。
無線通信を行う際に必要な情報は以下をご覧ください。
通信距離の簡易測定
以下の回路で簡易的に距離測定が出来ます。通信範囲内で親機のスイッチを押すと、親機のLEDが点灯します。親機のスイッチを離すと、親機のLEDが消灯します。
親機のデジタル入力を子機に送信し、子機はデジタル出力をそのままデジタル入力として親機に送信します。往復の通信が正しく行われた時に動作します。
中継機で距離を延長
距離が離れていたり、障害物があって動作が不安定な場合は親機と子機の間に中継機を置いて動作を確認して下さい。中継機により通信距離を延長することができます。
パソコン等にUSB接続ができるMONOSTICK-モノスティックを中継機として使用することができます。
指向性アンテナ(高利得)で距離を延長
指向性アンテナ(高利得)を使用することで距離を延長することができます。
限界通信距離(屋外)
TWELITE BLUE DIPマッチ棒アンテナタイプ同士の通信距離1kmの実測例です。これは無指向性アンテナ(2dbi)を使用した場合のおおよその限界通信距離です。以下の条件が全て揃っている場合のみ可能となります。
- 地上高が十分取れている。
- 間と周囲に障害物が無い。
- 周囲の電波ノイズが少ない。(近隣に工場、集合住宅、自動車道路等が無い。)
例えば、繁華街で手に持った端末同士の通信の場合は環境によって異なりますが、100m~200mが典型的な通信距離です。