透過モード(T)
透過モード(ペアリング)はインタラクティブモードにてUARTモード(m)をTに設定します。
透過モード(ペアリング)では1対1で書式を必要としない通信が可能です。また入力ピン I1 ~ I4 を使用する事で16個の通信先を設定できます。
[ 親機 ] ----+---- [ 子機1 ] I1:O I2:O I3:O I4:O I1=L +---- [ 子機2 ]* I1:L I2:O I3:O I4:O I2=O ... I3=O +---- [ 子機16 ] I1:L I2:L I3:L I4:L I4=O ↑ 親機の I1-I4 と同じ設定の子機(上では子機2)と通信する O: オープンまたはHi, L: GNDレベル
- 必ず1つを親機と設定し、その他を子機(論理アドレス設定なし)としてください。
- 連続的なデータ送信を行う場合はフロー制御 (RTSのみ) を有効にしてください。
- 応答性や通信の成功率を上げたい場合は、パケット単位で送信するように送信タイミングを調整したり、後述の「区切り文字による送信」機能を用います。
- 2ノードが同時に通信を試みる場合、パケットの受信失敗しやすくなります。
- I1 ~ I4 の判定は 100ms 程度の遅延が発生する事が有ります。
- 秒32コマのタイマーで判定を行っているため、1/32 秒の範囲で入力管理判定の遅延が発生します。実際の送信~受信までの遅延は無線処理が追加されるためこれより大きくなります。
- 親機と通信していない子機からの送信要求は親機には受け付けられませんが実際には子機が電波を出力します。この電波出力が通信の安定性を低下させる原因になることが有ります。
※透過モードではリセット後に何も表示されません。「+++」の入力でインタラクティブモードに入れれば正常に動作しています。
区切り文字による送信
インタラクティブモードでオプションビットの 0x00000100 を設定すると、区切り文字の送信が有効になります。Tx Trigger の sep の設定のみ有効で、区切り文字を16進数で設定します。例えば空白なら 20 (0x20) を指定します。min_bytes, dly は無効です。
- トリガー文字を受け取りまでは送信を保留します。
- ただし、一定のバイト数が入力された場合に送信を行います。
k: set Tx Trigger (sep=0x20, min_bytes=1 dly=100[ms]) o: set option bits (0x00000100)