SPIセンサ(MAX31855)を接続する
MAX31855で計測した温度を親機に設定した間隔で送信します。
子機にMAX31855を接続する場合、 インタラクティブモード にて、センサ種別(m)を0x61に設定します。
子機の回路図の例
以下の図のように配線し、電源を投入すれば親機にセンサ情報を送信することができます。
親機でのUART出力
子機で得られたセンサ情報を親機の出力形式別に説明します。
標準出力形式
親機が初期設定の場合、子機からセンサ情報を受信したとき、ターミナルソフトは以下のように表示されます。
::rc=80000000:lq=156:ct=0011:ed=81007BBD:id=0:ba=2960:a1=1526:a2=0214:te=2710:ite=2730
このデータは以下のような情報が記述されています。
- rc: 中継機のSID(中継していない場合は0x80000000)
- lq: LQI
- ct: 続き番号
- ed: 子機SID
- id: 子機論理デバイスID
- ba: 子機の電源電圧(mV)
- a1: AI1(mV)
- a2: AI3(mV)
- te: 熱電対の温度(℃)×100
- ite: 基準接点の温度(℃)×10000
セミコロン区切り形式
親機の設定をインタラクティブモードでオプションビットを0x00000020に変更することで以下のようにパソコンで処理しやすい表示形式に変更することができます。
;1001;00000000;144;005;1007bbd;3330;2710;2730;1526;0214;N;
;*1 ;*2 ;*3 ;*4 ;*5 ;*6 ;*7 ;*8 ;*9 ;*10 ;*11;
このデータは以下のような情報が記述されています。
- *1: 親機起動後のタイムスタンプ[s]
- *2: 中継機のSID(中継していない場合は0x00000000)
- *3: LQI
- *4: 続き番号
- *5: 子機SID
- *6: 子機の電源電圧(mV)
- *7: 熱電対の温度(℃)×100
- *8: 基準接点の温度(℃)×10000
- *9: ADC1(mV)
- *10: ADC2(mV)
- *11: センサ種別
カンマ区切り形式
親機の設定をインタラクティブモードでオプションビットを0x00000040に変更することでTeratermなどでログを保存したときにExcelなどの表計算ソフトで読み込みやすい表示形式に変更することができます。
,1001, 00000000,144,005, 1007bbd,3330,2710,2730,1526,0214,N,
,*1 ,*2 ,*3 ,*4 ,*5 ,*6 ,*7 ,*8 ,*9 ,*10 ,*11,
このデータは以下のような情報が記述されています。
- *1: 親機起動後のタイムスタンプ[s]
- *2: 中継機のSID(中継していない場合は0x00000000)
- *3: LQI
- *4: 続き番号
- *5: 子機SID
- *6: 子機の電源電圧(mV)
- *7: 熱電対の温度(℃)×100
- *8: 基準接点の温度(℃)×10000
- *9: ADC1(mV)
- *10: ADC2(mV)
- *11: センサ種別
書式形式(アスキー)形式
親機の設定をインタラクティブモードでオプションビットを0x00000100に変更することで以下のようにパソコンで処理しやすい表示形式に変更することができます。
:80000000A80046820101BF0061E004FE035A00000B09000471B274
^^^^^^^1^2^^^3^^^^^^^4^5^6^7^^^8^^^9^^^^^^^a^^^^^^^b^c
このデータは以下のような情報が記述されています。
- 1: 中継機のSID(中継していない場合は0x80000000)
- 2: LQI
- 3: 続き番号
- 4: 子機SID
- 5: 子機の論理デバイスID
- 6: センサ種別
- 7: 子機の電源電圧
- 8: ADC1[mV]
- 9: ADC2[mV]
- a: 熱電対の温度(℃)×100
- b: 基準接点の温度(℃)×10000
- c: チェックサム
書式形式(バイナリ)形式
親機の設定をインタラクティブモードでオプションビットを0x00000300に変更することで以下のようにパソコンで処理しやすい表示形式に変更することができます。
A5 5A 80 1A 80 00 00 00 BA 00 A7 82 01 01 BF 00 61 E0 05 4E 03 AC 00 00 0B 22 00 04 6C D0 54 04
このデータは以下のような情報が記述されています。
- 2バイト: ヘッダ
- 2バイト: 0x8000 + 続くデータ長
- 4バイト: 中継機のSID(中継していない場合は0x80000000)
- 1バイト: LQI
- 2バイト: 続き番号
- 4バイト: 子機SID
- 1バイト: 子機の論理デバイスID
- 1バイト: センサ種別
- 1バイト: 子機の電源電圧
- 2バイト: ADC1[mV]
- 2バイト: ADC2[mV]
- 4バイト: 熱電対の温度(℃)×100
- 4バイト: 基準接点の温度(℃)×10000
- 1バイト: チェックサム
- 1バイト: フッタ