インタラクティブモード

インタラクティブモードでアプリの詳細設定を行うことができます。

ここではリモコンアプリ(App_IO)固有の機能を説明します。共通機能については、インタラクティブモード(共通機能) を参照してください。

インタラクティブモードに入ると以下の画面が表示されます。

--- CONFIG/APP_IO V0-01-3/SID=0x86300001/LID=0x00 ---
 a: set Application ID (0x67720107)
 i: set Device ID (--)
 c: set Channels (16)
 x: set Tx Power (3)
 t: set mode4 sleep dur (1000ms)
 y: set mode7 sleep dur (0s)
 f: set mode3 fps (16)
 d: set hold mask (000000000000)
 D: set hold dur (1000ms)
 o: set Option Bits (0x00000000)
 b: set UART baud (38400)
 p: set UART parity (N)
 C: set crypt mode (0)
 K: set crypt key []
---
 S: save Configuration
 R: reset to Defaults
バージョンにより表示が異なる場合があります。
設定コマンド一覧
コマンド 設定項目 初期値 説明
a アプリケーションID 0x67720107 同じアプリケーションID同士のみ通信可能です。 異なった値を設定することにより、同一の周波数チャネルを複数のグループで使用することが可能です。
値は32ビットで任意に設定できます。
通信させたい端末は全て同じアプリケーションIDに設定する必要があります。
i 論理デバイスID 0x78 子機の論理デバイスIDを設定します。1~100および以下に挙げる特別な値を設定できます。
- 0: 未設定とする
- 121: 親機 (デバイスID=0) を強制する
c 周波数チャネル 16 チャネル (11~26) を選択します。複数チャネルを指定した場合は チャネルアジリティにより電波干渉の回避に役立ちます。最大3チャネルまで指定可能です。例えばチャネル 13 とチャネル 22 を使用する場合は 13,22 と入力します。
※ すべての親機・子機で同じチャネル設定にしてください。
x 送信出力と再送回数 03 XYの2桁で指定します。
X : 再送回数で0 がデフォルト2回、1-9 が指定の回数、F が再送なし
Y : 送信出力を指定します。
3が最強で2,1,0と1段階小さくなるたびに -11.5db 出力が低下します。出力を制限し電波の有効伝達範囲を小さくしたい場合に使用します。ただし、伝達可能距離は環境(ノイズ・遮蔽物など)に影響を受けます。 ※ 理論上の伝達距離は 6db 出力が小さくなるたびに 1/2 になりますので、1段階小さくすることで見通し・環境ノイズ無しでの伝達距離は約1/4になります。
例えば 43 を指定すると再送4回、電波出力最強となります。
t mode4のスリープ期間 1000 M1=O, M2=O, M3=G 設定時は、一定周期でスリープ⇒起床&IO状態の観測&送信⇒スリープを繰り返します。この起床周期を ms で設定します。100ms 以上 64000ms 以下を指定します。
y mode7のスリープ期間 0 M1~M3=G 設定時は、mode4と同様ですが、より長い周期でスリープ&起床します。0に設定した時は定周期起床を行いません。(割り込み起床のみ)
f mode3の送信頻度 16 M1=G, M2=G, M3=O に設定すると連続的にパケットが送信されます。この1秒あたりの送信数を設定します。4,8,16,32が指定可能です。
d ホールドモードの対象ポート 000000000000 ホールドモードは、入力側のDIの値がLoの無線信号を受信したとき一定期間出力をLoに維持します。ホールド中に再びLoの信号が来れば期間が延長されます。本設定では、このモードの対象DIまたはDOのビットマスクを指定します。値は最大12文字までの0または1で、右から I1 I2 ... I12 と並びます。例えば 000000001010 を指定するとI2とI4をホールドモードに指定します。
D ホールドモードの維持時間 1000 ホールドモード時の出力の維持時間や送信間隔などを指定することができます。
  • 子機(送信側):連続モード
    対象ポートがすべてHiに戻ってから連続送信をやめるまでの時間を ms で指定します。20~64000 を指定できます。
  • 子機(送信側):間欠モード
    対象ポートをLoにしている時の送信間隔を ms で指定します。20~64000 を指定できます。
  • 親機(受信側)
    出力の維持時間を ms で指定します。20~64000 を指定できます。
o オプションビット 0x00000000 各ビットを設定する事で、特別な設定で動作させます。16進数で設定し、各ビットを設定します。複数同時設定も可能です。
b UARTボーレート 38400 9600、19200、38400、57600、115200、230400が設定可能です。他の値も設定可能ですが、オシロスコープ等を用いて誤差を検証した上で使用してください。
BPS端子をGND(電源のマイナス側)に接続して電源投入した場合に設定が反映されます。接続しない場合は設定値は使用されず115200bps(8N1)固定です。
p UARTパリティ N N: 無し、O: Odd(奇数)、E: Even(偶数)を設定します。ストップビットは1で固定。ハードウェアフローは設定不可です。
C 暗号化 0 0 は平文通信、1 は暗号化通信です。同じ暗号化鍵で通信しないと受信時に暗号解読が出来ないため受信が失敗します。
K 暗号化鍵 無し 暗号化鍵を入力します。テキストで16文字を設定します。(バイナリ列を設定する事は出来ません)
S 設定値の保存 - 設定を保存し、TWELITEを再起動します。
R 初期値に設定を戻す - 設定を初期値に戻します。この時点では設定値は保存されません。続けてコマンド Sによる設定の保存を行ってください。
オプションビットの設定

オプションビットの各ビットで各種詳細設定が行えます。各ビットを立てると機能が有効になります。ビットを設定した時の振る舞いを記述します。

設定ビット
(16進)
説明
00000001 低レイテンシモード
低レイテンシモードでボタン監視、無線送信を行います。(ボタン監視の時間を短縮し、送信遅延を最小にします。また常時通電時のみ入力の判定に割り込みを利用しますが、チャタリングの影響を受けやすくなります。スリープ時はボタン状態確定までの時間を短縮します)。子機設定のみ有効。
00000002 低レイテンシモード(スリープモード時、割り込み要因送信)
スリープモード(mode4, mode7) 時にスリープ復帰要因がDIのHiからLoへの割り込みの場合、割り込み要因のポート情報を速やかに送信します。特に mode7 で、定期起床しない設定にしたとき、ボタンの押し下げを検出するときにホールドモードと一緒に利用します。子機設定のみ有効。※ チャタリングの影響を受けやすいため、不都合が有る場合は 0x00000001 を替わりに使用してください。
00000010 ACK付送信
ACK モード。子機からの ACK 指定した通信を行います。親機が ACK を返した時点で送信が終了します。親機を複数台置いたり、中継器の利用は出来なくなりますが、親機と安定的な通信状態の場合は効率の良い通信が可能になります。mode7 と併用した場合、BPSピンが出力ピンに設定され子機側のボーレート指定は無効になります。
00000020 定期送信の停止
子機通常モード(スリープしない)で、1秒に一度の通信を行わない。つまりIOの変化時にのみ送信する。
00000100 リモコン長押しモード「便利な設定」参照。
ホールドモードの振る舞いは解除されます。子機入力側では「ホールドモード対象ポート」に設定されている入力ポートが Lo の時に連続してパケットを送信し、対象ポートが全てHiになっても所定時間だけ送信を連続します。Mode7 でスリープとの組み合わせが可能です。親機出力側では、設定されたポートに対する無線パケットが断絶した場合、上記「ホールド維持時間」に設定する時間が経過すると自動的に対象ポートをHiに戻します。また本モードでは「ホールドモード対象ポート」に指定されていないポートについては 50ms のパルスが生成されます。(この振る舞いはホールドモードと同じ)
00000200 C1/C2 チャネル切り替え無効
C1/C2ピンによるチャネル切り替え機能を停止します。
00000400 DI入力反転
通常は入力はL入力を「ポート状態の1」、H入力を「ポート状態の0」として取り扱い、例えばボタンを押し下げたことを伝達し、送信先のDOをL出力として設定します。
本ビットを設定することでH入力を1として取り扱います。
00000800 DIプルアップ停止
DIの内部プルアップ(約50k)を停止します。
外部に適切なプルアップを設定しないと、連照でのIO状態が確定されず、不確定の振る舞いをします。
00001000 子機:8入力4出力、親機:8出力4入力
ポート割り当てを変更します。
※ 間欠モードでは、親機からのポート状態を間欠受信します。
00002000 子機:6入力6出力、親機:6出力6入力
ポート割り当てを変更します。
※ 間欠モードでは、親機からのポート状態を間欠受信します。
00003000 子機:0入力12出力、親機:0出力12入力
ポート割り当てを変更します。
※ 間欠モードでは、親機からのポート状態を間欠受信します。
00010000 子機受信有効
子機通常モード(スリープしない)で、受信を有効にする。他の親機・子機のUARTメッセージが受信できるようになります。
※ 子機IO出力があるポート設定では、本設定がなくとも受信が有効になります。
00020000 UART出力無効
子機通常モード(スリープしない)で受信を有効時に、IO変化時のメッセージを出力しない。UART メッセージのみを表示したいときに使用します。
00040000 C2ポートによるウォッチドッグ出力
C2ポートはウォッチドッグ出力を行います。アプリケーションループでIOを制御し、周期約32Hzの矩形波を出力します。
万一の、モジュールハングアップ時に自動復帰させたいときに外部のリセット回路を接続し、モジュールを強制リセットする目的で利用します。
00400000 DO出力反転
通常は送信データ中の「ポート状態の1」をL出力とする。
本ビットを設定することで、「ポート状態の1」をH出力とする。
設定情報の初期化

設定内容によっては、操作が困難になる場合があります。(ボーレートを設定したが、ターミナルソフトが対応しないボーレートだった等)その場合は以下の方法で初期化してください。

  • 別のアプリを改めて書き込み、そのアプリ上で初期化操作を行う 。(インタラクティブモードで 'R' キーを押して、次に 'S' キーを押すと初期化します)

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