医療機器などへの影響
■ 2.4GHz 帯は ISM帯とも言われ、Industrial/Science/Medical の頭ととっており、元来医療分野にも使われようとした帯域です。
■ 医療機器への影響を考えて平均出力 10mW (バースト時 80mW)の PHS が広く使用されています。TWELITE では 3.4mW (1.7mW/Mhz) 以下、TWELITE REDであっても総電力が 18mW (8.2mW/Mhz) となります。バースト的に連続転送は困難で、通常は 50% 以下の占有率となります。
■ 2014年の総務省の報告では無線LAN機器単独での調査においては、心臓ペースメーカへの影響が認められないと報告されています。IEEE802.15.4 規格の無線モジュールは同じ帯域を使用し、許容される最大出力も同様であり、かつ、WiFi より占有帯域が狭いため、この報告をそのまま継承してもよいでしょう。(TWELITE 1.7mW/Mhz 帯域幅 2Mhz, TWELITE RED 8.2mW/Mhz 帯域幅 2Mhz に対し、本報告では最大 10mW/Mhz 20Mhz 帯域または 5mW/Mhz 40Mhz 帯域とされています)
=== ケータイウォッチ より引用(赤文字は本ページによる強調)
実機よりも厳しい条件になるスクリーニング測定では、W-CDMAの800MHzとIEEE 802.11nの2.4GHzの組み合わせ、およびW-CDMAの800MHzとIEEE 802.11nの5GHzの組み合わせにおいて、心臓ペースメーカーの28機種中3機種に、最長1.5cmの距離で影響がみられた。影響の度合いはカテゴ リーレベル2で、これは、動悸やめまいなどの持続的な影響が出るものの、距離を置くなど患者自身の行動で現状を回復できるものと定義されている。また、心 臓ペースメーカーの心電位感度は最高感度の設定で調査されており、設定に従って1~2段階、感度を落とすと電波の影響が無くなることが確認されている。
なお、スクリーニング測定で影響の見られた心臓ペースメーカーの3機種について、IEEE 802.11nのみの電波では影響がみられなかったことなどから、電波の組み合わせが原因ではなく、W-CDMAの800MHz帯の電波による影響が支配 的であると考えられるとしている。
=== 引用終わり
・平成25年度電波の医療機器等への影響に関する調査結果及び当該結果に基づく「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」の改訂
■ 各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針
=== 各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針より引用
6 無線LAN機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための対応
無線LAN機器によって影響を受けた植込み型医療機器は、1機種であったことから、厚生労働省の協力を得て、医療機関を通じ同機種の利用者全員に対して、試験結果に基 づく注意喚起が行われている。
よって、現時点で特段の注意をされていない植込み型医療機器の装着者は、無線LAN機器に対しては特別の注意は必要としない。
=== 引用終わり
■ 電波被曝 (SAR 値) に関しても通常は 20mW 以上の送信機に対して実施されます。TWELITE BLUE で 1.7mW/Mhz 弱、TWELITE REDで 8.2mW/Mhz のため、多くは試験自体不要となります。(※ 認証事業者にお問い合わせください)