加速度センサ(ADXL34x)の通常モードを使用する
本モードは 都度加速度データを送信するので、FIFOモードと比較して低サンプリング周波数ではあるものの、ほぼリアルタイムで加速度の取得が可能となります。そのため、タップなどのイベントが発生したときの瞬時値を計測したい場合や数分間隔で長期的に加速度を計測したい場合には本モードがおすすめです。
本モードを使用される場合にはインタラクティブモードにて、センサモード(m)を0x35、センサ固有のパラメータ(p)を0~15または512に設定してください。
親機のUART出力
子機で得られたセンサ情報を親機の出力形式別に説明します。
標準出力形式
親機が初期設定の場合、子機からセンサ情報を受信したとき、ターミナルソフトは以下のように表示されます。
::rc=80000000:lq=135:ct=0009:ed=810043C1:id=0:ba=3060:a1=1136:a2=0651:x=0004:y=-001:z=0096
このデータは以下のような情報が記述されています。
- rc: 中継機のSID(中継していない場合は0x80000000)
- lq: LQI
- ct: 続き番号
- ed: 子機SID
- id: 子機論理デバイスID
- ba: 子機の電源電圧(mV)
- a1: AI1(mV)
- a2: AI3(mV)
- x: x軸の加速度(mg*10)
- y: y軸の加速度(mg*10)
- y: z軸の加速度(mg*10)
セミコロン区切り(SimpleTag v3)形式
親機の設定をインタラクティブモードでオプションビットを0x00000020に変更することで以下のようにパソコンで処理しやすい表示形式に変更することができます。
;3313;00000000;117;001;1021369;3440;0000;0000;1097;0658;X;0000;0092;-044; ;*1 ;*2 ;*3 ;*4 ;*5 ;*6 ;*7 ;*8 ;*9 ;*10 ;*11;*12;*13;*14 ;
このデータは以下のような情報が記述されています。
- *1: 親機起動後のタイムスタンプ[s]
- *2: 中継機のSID(中継していない場合は0x00000000)
- *3: LQI
- *4: 続き番号
- *5: 子機SID
- *6: 子機の電源電圧(mV)
- *7: センサのモード番号
- *8: 未使用
- *9: ADC1(mV)
- *10: ADC2(mV)
- *11: センサ種別
- *12: x軸の加速度(mg*10)
- *13: y軸の加速度(mg*10)
- *14: z軸の加速度(mg*10)
カンマ区切り形式
親機の設定をインタラクティブモードでオプションビットを0x00000040に変更することでTeratermなどでログを保存したときにExcelなどの表計算ソフトで読み込みやすい表示形式に変更することができます。
,3313, 00000000,117,001, 1021369,3440,0000,0000,1097,0658,X,0000,0092,-044, ,*1 ,*2 ,*3 ,*4 ,*5 ,*6 ,*7 ,*8 ,*9 ,*10 ,*11,*12,*13,*14 ,
このデータは以下のような情報が記述されています。
- *1: 親機起動後のタイムスタンプ[s]
- *2: 中継機のSID(中継していない場合は0x00000000)
- *3: LQI
- *4: 続き番号
- *5: 子機SID
- *6: 子機の電源電圧(mV)
- *7: センサのモード番号
- *8: 未使用
- *9: ADC1(mV)
- *10: ADC2(mV)
- *11: センサ種別
- *12: x軸の加速度(mg*10)
- *13: y軸の加速度(mg*10)
- *14: z軸の加速度(mg*10)
書式形式(アスキー)形式
親機の設定をインタラクティブモードでオプションビットを0x00000100に変更することで以下のようにパソコンで処理しやすい表示形式に変更することができます。
:80000000960001810213690035EA04490292000000005CFFD4BB ^^^^^^^1^2^^^3^^^^^^^4^5^6^7^^^8^^^9^a^^^b^^^c^^^d^e
このデータは以下のような情報が記述されています。
- 1: 中継機のSID(中継していない場合は0x80000000)
- 2: LQI
- 3: 続き番号
- 4: 子機SID
- 5: 子機の論理デバイスID
- 6: センサ種別
- 7: 子機の電源電圧
- 8: ADC1[mV]
- 9: ADC2[mV]
- a: センサのモード番号
- b: x軸の加速度(mg*10)
- c: y軸の加速度(mg*10)
- d: z軸の加速度(mg*10)
- e: チェックサム
書式形式(バイナリ)形式
親機の設定をインタラクティブモードでオプションビットを0x00000300に変更することで以下のようにパソコンで処理しやすい表示形式に変更することができます。
A5 5A 80 19 80 00 00 00 8A 00 01 81 02 13 69 00 35 EA 04 49 02 92 00 00 00 00 5C FF D4 87 04
このデータは以下のような情報が記述されています。
- 2バイト : ヘッダ
- 2バイト : 0x8000 + 続くデータ長
- 4バイト : 中継機のSID(中継していない場合は0x80000000)
- 1バイト: LQI
- 2バイト: 続き番号
- 4バイト: 子機SID
- 1バイト: 子機の論理デバイスID
- 1バイト: センサ種別
- 1バイト: 子機の電源電圧
- 2バイト: ADC1[mV]
- 2バイト: ADC2[mV]
- 1バイト: センサのモード番号
- 2バイト: x軸の加速度(mg*10)
- 2バイト: y軸の加速度(mg*10)
- 2バイト: z軸の加速度(mg*10)
- 1バイト: チェックサム
- 1バイト: フッタ