設定変更(インタラクティブ)モード

設定変更(インタラクティブ)モードでは、モード設定ピン(M1~M3)では設定できない詳細な各種設定が可能です。

※ インタラクティブモードに入る操作は、間欠モードでは行えません。親機または子機連続モードで無線モジュールを起動して操作を行います。

設定変更モード(インタラクティブモード)に入る方法

インタラクティブモードに入るには、パソコンのキーボードの+(プラス記号) を3回、一呼吸(0.2~1秒間隔)置きながら入力します。上手くいかない場合は、根気よく + を入力してください。

インタラクティブモードに入ると以下のような画面が表示されます。


※バージョンにより表示が異なることがあります。
※本モードではエスケープシーケンスにより画面のクリアを行っているので、対応しないターミナルソフトウェアでは若干崩れたような表示になる事が有りますが、気にせず操作してください。

--- CONFIG/TWELITE DIP APP V1-00-2/SID=0x81000038/LID=0x78 ---
 a: set Application ID (0x67720102)
 i: set Device ID (--)
 c: set Channels (18)
 t: set mode4 sleep dur (1000ms)
 y: set mode7 sleep dur (10s)
 f: set mode3 fps (32)
---
 S: save Configuration
 R: reset to Defaults

上記画面例のカッコ内に記載される値が規定値です。 ”R” コマンドを実行した場合も上記値に戻ります。Device ID は未設定でモード設定ビットの値によって決定されます。

設定したい内容に対応するキーを入力すると、入力を促すメッセージが表示されますので値を入力し、Enter を入力してください。Ctrl+C を入力するとキャンセルします。DEL/BS の入力も可能です。

以下はアプリケーションIDを変更するために”a”を選択し、”12345”を入力した例です。

Input Application ID (HEX:32bit): 12345

設定値を変えただけでは内容は反映されません。”S”コマンドで必ず設定を保存して再起動してください。

インタラクティブモードでは以下の設定が可能です。

コマンド 機能 説明 初期値
a アプリケーションIDの設定 同一の周波数チャネルを複数のグループで使用することが可能です。値は32ビットで設定します。 -
b UARTボーレートの設定 9600/19200/38400/57600/115200/230400が設定可能です。設定を反映させるにはBPS端子をGND(電源のマイナス側)に接続する必要があります。接続しない場合は設定値は使用されず115200bps固定です。 他の値も設定可能ですが、オシロスコープ等を用いて誤差を検証した上で使用してください。 38400
p UARTパリティの設定 N: 無し、O: Odd(奇数)、E: Even(偶数)を設定します。ストップビットは1で固定。ハードウェアフローは設定不可です。 N
c 周波数チャンネルの設定 チャネル (11~26) を選択します。複数チャネルを指定した場合は チャネルアジリティにより電波干渉の回避に役立ちます。最大3チャネルまで指定可能です。例えばチャネル 13 とチャネル 22 を使用する場合は 13,22 と入力します。
※ すべての親機・子機で同じチャネル設定にしてください。
18
x 送信出力と再送回数の設定 XYの2桁で指定します。

X : 再送回数で0 がデフォルト2回、1-9 が指定の回数、F が再送なし
Y : 送信出力を指定します。
3が最強で2,1,0と1段階小さくなるたびに -11.5db 出力が低下します。出力を制限し電波の有効伝達範囲を小さくしたい場合に使用します。ただし、伝達可能距離は環境(ノイズ・遮蔽物など)に影響を受けます。
※ 理論上の伝達距離は 6db 出力が小さくなるたびに 1/2 になりますので、1段階小さくすることで見通し・環境ノイズ無しでの伝達距離は約1/4になります。

例えば 43 を指定すると再送4回、電波出力最強となります。
03
f 子機連続0.03秒モードの送信回数の変更 標準で毎秒32回の送信回数を16回・8回・4回に設定できます。 32
t 子機:間欠1秒モードの間欠時間の変更 標準で1秒=1000msの間欠時間を指定時間[ms]にします。100ms から 10000ms の範囲で設定できます。 1000
y 子機:間欠10秒モードの間欠時間の変更 標準で10秒の間欠時間を指定時間[秒]にします。2秒から10000秒の範囲で設定できます。0を設定した場合タイマーでの起床を行わず、DIをHiからLoに変化させることにより起床するモードになります。LoからHiの変化では起床しませんのでご注意下さい。(v1.3.3以降) 10
i 論理デバイスIDの設定 子機の論理デバイスIDを設定します。1~100までの値を設定できます。122で中継機に設定できます。 自動
z PWM周波数の設定 1~64KHzまでの範囲で設定できます。PWM1〜4に個別の値を指定できます。個別に設定する場合はカンマで区切って指定してください。(PWM1,PWM2,PWM3,PWM4)
値を一つだけ入力した場合はPWM1〜4全てに同じ値を設定します。
1000
(1kHz)
o オプションビットの設定 各種詳細設定ができます。オプションビットの説明は以下をご参照下さい。 0x00
S 設定値の保存 設定を保存し、モジュールを再起動します。 -
R 初期値に設定を戻す 続けてS キーによる設定の保存を行ってください。 -

インタラクティブモードから脱出するには、以下の操作を行ってください。

周波数チャネルとアプリケーションIDの関係

無線モジュール初期設定では1ペアまたは1グループのみ通信可能となっています。これは周波数が18チャンネルに設定され、同一のアプリケーションIDが割り振られているからです。よって、複数のペア・グループが同一通信範囲に存在する場合、混信してしまいます。周波数チャンネルまたはアプリケーションIDを変えることで複数のペア・グループでの通信が可能になります。

周波数チャネル

無線端末同士が通信するためには同一の周波数チャネルを使用する必要があります。異なった周波数チャネルを使用している場合は通信できません。よって、他のシステムと混信させないためには周波数チャネルを変えることが1つの方法です。

アプリケーションID

もう1つの方法は、アプリケーションIDを設定する方法です。アプリケーションIDを設定すれば同一の周波数チャネル上で複数のグループが通信できます。それぞれのグループで異なったアプリケーションIDを設定することで同一のアプリケーションID同士のみを通信の対象にすることができます。この機能により周波数チャンネル数(16)以上のグループで通信することができ、実用上十分なグループ数を設定できます。

周波数チャネルの設定

TWE-LITE DIPはIEEE802.15.4無線規格に準拠しており、2.4GHz帯を16チャンネル(CH11~CH26)に分割して使用します。WiFiと異なり各チャンネルの使用領域が重なっていませんのでチャネル間での干渉がありません。

TWE-Lite DIP(トワイライトディップ)

使用チャンネルは設定変更モード(インタラクティブモード)で変更が可能です。初期値は18チャンネルが設定されています。

設定方法

チャンネルを変更する場合はc(小文字)をタイプすると以下のメッセージが表示されます。

Input Channel(s) (e.g. 11,16,21):

設定するチャンネル番号(11~26)を入力してリターンキーを押してください。

S(大文字)をタイプして設定を保存して再起動してください。

※設定値を変えただけでは内容は反映されません。”S”コマンドで必ず設定を保存して再起動してください。

電波干渉回避機能(チャネルアジリティー)

複数のチャネルを選択することで電波干渉回避機能(チャネルアジリティー)が動作します。

TWE-LITE DIPは電波干渉回避機能としてチャネルアジリティーを実装しています。チャネルアジリティーとは複数の周波数チャネルを使用して通信することにより、電波環境が良くない場合に通信成功率を上げる仕組みです。同時に最大3チャネルまで登録することが出来ます。

電波干渉回避機能(チャネルアジリティー)を使用する場合はc(小文字)をタイプすると以下のメッセージが表示されます。

Input Channel(s) (e.g. 11,16,21):

設定するチャンネル番号(11~26)を最大3個までカンマ区切りで入力してリターンキーを押してください。

例:11、19、26チャンネルを選択する場合

Input Channel(s) (e.g. 11,16,21): 11,19,26

S(大文字)をタイプして設定を保存して再起動してください。

※ 電波環境が良好な場合は複数チャネルを選択すると成功率が若干悪くなります。
※ 連続送信モードや中継機が含まれる場合は、 使用するチャネル数が増えると非常に多くのパケットが送信されることになりますので、パケットが混雑する場合が有ります。

送信出力と再送回数の設定

設定方法

送信出力と再送回数を変更する場合はx(小文字)をタイプすると以下のメッセージが表示されます。

Rf Power/Retry
YZ Y=Retry(0:default,F:0,1-9:count
Z=Power(3:Max,2,1,0:Min)
Input:

1桁、または2桁の数字を指定します。2桁目は省略可能です。

1桁目は、送信出力を設定します。3が最強で2,1,0と1段階小さくなるたびに -11.5db 出力が低下します。※ 理論上の伝達距離は 6db 出力が小さくなるたびに 1/2 になりますので、1段階小さくすることで伝達距離は約1/4になります。ただし、伝達可能距離は環境(ノイズ・遮蔽物など)に影響を受けます。

2桁目は再送回数を設定します。2桁目は 0~9を指定し、0は各アプリのデフォルト値、1~9は再送回数に対応します。Fを指定すると再送なしになります。
例:
3 -> 再送なし・最強出力(デフォルト、省略時)
42 -> 再送4回・出力は2(1段階弱める)

アプリケーションIDの設定

無線ネットワークをグループ分けするためのIDです。

異なったアプリケーションIDを設定することで同一の周波数チャネルを複数のグループで使用することが可能です。値は32ビットで設定します。

設定方法

アプリケーションIDを変更する場合はa(小文字)をタイプすると以下のメッセージが表示されます。

Input Application ID (HEX:32bit):

16進数で32ビットの数値を入力してリターンキーを押してください。

S(大文字)をタイプして設定を保存して再起動してください。

※設定値を変えただけでは内容は反映されません。”S”コマンドで必ず設定を保存して再起動してください。

論理デバイスIDの設定

論理デバイスIDは各端末の識別をするために使用します。

※起動時のメッセージで割り振られた論理デバイスID(LID)を確認できます。

初期状態で使う場合

無線モジュール初期状態での各論理デバイスIDの割り振りは以下の通りです。

親機は0(0x00)、中継機は122(0x7A)、子機はモード設定ビットの値に応じて自動的に設定されます。(例:M1=M2=Gの時は123(0x7B))

 

初期状態で使用する場合は子機が複数ある場合は親機の操作により全ての子機が同じように振る舞います。

任意の値を設定する場合

無線モジュール複数の子機を個々に独立して操作したい場合は、それぞれの子機に個別の論理デバイスIDを付けることにより固体識別をします。

任意の値を使用する場合は設定変更モード(インタラクティブモード)で子機に1(0x01)~100(0x64)までの値を割り振れます。

親機と中継機は固定です。

 

 

 

 

設定方法

論理デバイスIDを変更する場合はi(小文字)をタイプすると以下のメッセージが表示されます。

Input Device ID (DEC:1-100):

10進数で1~100の数値を入力してリターンキーを押してください。

S(大文字)をタイプして設定を保存して再起動してください。

※設定値を変えただけでは内容は反映されません。”S”コマンドで必ず設定を保存して再起動してください。

M1、M2、M3の配線無しでの親機、子機、中継機の設定

モード設定ビット(M1、M2、M3)を配線せずに親機や中継機に設定できます。配線の省略やMONOSTICK(モノスティック)の使用時に利用できます。

オプションビットの設定

オプションビットの各ビットで各種詳細設定が行えます。

設定値
(16進)
機能 説明
(ビットを設定した時の振る舞いを記述します)
対応バージョン
00000001 低レイテンシモード 後述 -
00000002 定期送信を行わない 非間欠モードにおいて1秒置きに定期送信を行わない。(連続0.3秒・間欠モード無効) v1.6.12以降
00000004 定期送信パケットを UART 出力しない 1秒置きの定期送信、および、連続モード時のパケットを UART 表示しません。(間欠モード無効) v1.6.5以降
00000010 ADC変化に基づいた送信を抑制する ADCを利用しない場合に設定すると配線を省略できます。設定しない場合、ADC ポートが未接続ではADC値が不定になり、これが頻繁なADC変化として検出されます。(間欠モード無効) -
00000020 ADC値を報告しない ADCの計測値を報告せず 0xFFFF (未使用ポート) 扱いとして無線送信します。 -
00000040 ADCの生値を元に PWM 出力する 0-1800mV でフルスケールするようになり、2000mV 以上は未使用ポート扱いになります。未設定の時は可変抵抗器用に調節した値になります。計算式は以下の通りです。

デューティー(%)= 115 X 電圧 / (電源電圧 / 2)ー 5
(100以上は100、0以下は0 )

v1.6.12以降
00000100 押しボタン中のみ送信を行う 後述(間欠モード無効) -
00000800 DI1-4のプルアップを全て停止する   v1.6.15以降
00008000 子機設定で中継する 中継器ではない子機で中継を行います。ほかに指定がなければ最大1ホップの中継を行います。(間欠モード無効) v1.6.5以降
00001000 最大中継ホップ数を2にする 最大中継ホップ数を2とします。(間欠モード無効) v1.6.5以降
00002000 最大中継ホップ数を3にする 最大中継ホップ数を3とします。(間欠モード無効) v1.6.5以降
00010000 PWMの波形を反転する PWM波形を反転し、AIに最大を入力すると Lo になります。(間欠モード無効) v1.6.5以降
00020000 PWM起動時をLoにする 電源投入・リセット直後の PWM ピンを Lo にします。制御可能になるまでの短い時間は Hi を維持します。(間欠モード無効)
v1.6.5以降
00080000 PWM ポートの出力先を変更する

PWM2、PWM3にトランジスタ等を接続して動作が不安定な場合はこの設定をしてください。

PWM1-4 => DIO11,12,13,17 (TWE-LITE DIP のシルク 11,12,13,17)
DI1-4 => DIO5,8,15,16 (TWE-LITE DIP のシルク 5,8,15,16)
BPS => DIO14 (TWE-LITE DIP のシルク 14)
I2C => 無効

v1.6.12以降
00100000 始動時に2秒だけDOをLoにする 始動時に2秒だけDOをLoにする(間欠モード無効) v1.6.5以降
00400000 DO1-4の出力を全て反転する   v1.6.12以降
00800000 DO1-4のプルアップを全て停止する   v1.6.12以降

短い遅延で(低レイテンシ)でDI変化を検出、送信するオプション

低レイテンシモードは、送信側の DI 入力を検知してから速やかにパケット送信を行い、より短い遅延(レイテンシ)で受信側の DO を変更するモードです。

本オプションの設定はインタラクティブモードで【o: set Option Bits (0x00000000)】の1ビット目を1にします。設定値は他のオプションが設定されていなければ 0x00000001 となります。送信側のみの設定で構いません。

標準の設定では DI が Lo に変化してから約30ms~70ms で受信側の DO が変化します。この遅延は比較的ゆっくりとした入力変化の利用で安定動作させるために適切に設定されたものです。低レイテンシモードでは下記の処理を省略・簡素化します。標準設定の遅延時間が問題になる場合は低レイテンシモードを使用して下さい。

低レイテンシモードでは、

ADC変化に伴うパケット送信を抑制するオプション

アナログ入力 AI 変化を検出したタイミングでパケット送信を行います。しかし、AI が未接続の場合その入力は安定しないため計測都度値が変化し、意図しないパケットが送信されることになります。本オプションは AI 値変化からパケットを送る処理を無効化します。この設定により使用していないAI(アナログ入力)端子をVCC(電源の+側)に接続する必要が無くなり、配線が省略できます。

本オプションの設定はインタラクティブモードで【o: set Option Bits (0x00000000)】の5ビット目を1にします。設定値は他のオプションが設定されていなければ 0x00000010 となります。送信側のみの設定で構いません。

DI が Lo になっている時にパケットを連続送信するオプション

例えばモータなどをリモコンで制御をするような場合、リモコンのボタンを押している間だけ動作し、電波が届かなくなったら自動で止めたいという要求もあります。

本モードの設定はインタラクティブモードで【o: set Option Bits (0x00000000)】の9ビット目を1にします。設定値は他のオプションが設定されていなければ 0x00000100 となります。送信側、受信側双方で設定してください。