ねこったー(猫ツイッター)
ねこったー(猫ツイッター)は、IoT:Internet of Things(モノのインターネット)のわかりやすい事例です。
ねこったー(猫ツイッター)は、電子工作漫画「ハルロック」のエピソードとして登場した、猫が行動をツイートするシステムです。主人公のはるちゃんがモノをつなぐ無線マイコンTWELITEを使用して猫の行動(モノ)をネットにつなぎました。
ねこったー(猫ツイッター)は、「飼い主が留守中に猫は家で何をしているんだろう?」という疑問を解決するために考案されたシステムです。猫の行動に応じて「走ってるニャン」、「寝てるニャン」、「トイレなう」等と携帯電話にツイートするシステムです。
このシステムでは猫の首輪にTWELITEとセンサーを内蔵し、首輪のセンサーが猫の行動を検出します。そして、その情報をインターネットを介して知ることができます。
「ねこったー」を実際に再現し、Maker Faire Tokyo 2014にて展示紹介しました。
この展示はTV東京 ワールドビジネスサテライト(広がるモノのインターネット)の特集にて紹介されました。
ねこったー(猫ツイッター)の仕組み
首輪から定期的なビーコン送信をさせることにより、餌場やトイレに内蔵された受信機が受信したビーコンの受信電波強度(LQI)の大きさや有無により大まかなモノの位置(存在検知、近接検知、通過検知)を知ることができます。
本例は猫の行動を検知するものですが、同じ仕組みでその他のモノや人の位置(存在検知、近接検知、通過検知)検知に応用できます。
ねこったー(猫ツイッター)システム構成について
ねこったーの基本構成を解説します。
システムは、猫鈴型無線センサー(加速度センサー)、アクセスポイント(中継機)、親機、インターネット回線です。
餌入れやトイレ等にアクセスポイントを設置します。
- 猫鈴型センサーを装着した猫がアクセスポイントに近づきます。
- 猫鈴型センサーは定期的にビーコンパケットを送信し、近接のアクセスポイントは相対的に強い電波を受けることになります。これにより猫がアクセスポイントの近傍にいるかどうかを判定します。近傍判定されたアクセスポイントはその情報とともに親機に送信します。
- アクセスポイントからの情報を総合し、猫の状態を判断します。その結果をインターネット経由でTwitterなどのクラウドサービスへ展開します。
※ 加速度センサーで激しく動いているなどの振る舞いを判定することが出来ます。