パケットエラー測定ツール (v2.06-1)                        モノワイヤレス株式会社 2015/10/21 *** 本ドキュメントは等幅フォントで参照ください *** 1. はじめに  本ツールは、無線ノード間のパケットエラー率を測定する測定を目的とします。パケッ トエラー率 (PER: Packet Error Rate) は、測定端から他の測定端へパケットを送信する とき、どれくらいの割合で送信が成功するかで定義されます。 2. 利用条件  本ツールはモノワイヤレス株式会社の著作物です。提供されるバイナリ、ソースコード、資料 は TWE (The WIRELESS ENGINE) シリーズにのみ利用できます。  本ツールは無保証です。不具合等が発見された場合はモノワイヤレス株式会社サポート宛に報 告をお願い致します。ただし報告された不具合等の修正を約束するものではありません。 3. 使用方法 3.1 インストール ・無線センサーノード(液晶付き), 無線センサーノード(液晶無し) を各1台用意します。 ・無線センサーノード(液晶付き)には PER_Master_JN51xx_yy.bin (xx はチップモデル  yy はバージョン番号) を書き込みます。以下 Master と呼びます。 ・無線センサーノード(液晶無し)には PER_Slave_JN51xx_yy.bin (xx はチップモデル  yy はバージョン番号) を書き込みます。以下 Slave と呼びます。 3.2 電源投入 (1) Slave 側の電源を投入します。 → 電源投入後 LED2 が1秒おきに点滅します。 ※ Master/Slave と試験可能なのは 1:1 のペアで、複数台の子機を同時に電源を 投入する必要はありません。手順 (2) では、複数台の子機が存在するときに 特定の1台を選択するようになっていますが、原則としてはSlave1台のみ電源 を投入しいます。 (2) Master 側の電源を投入します。 → 以下の画面が表示されます。 +---------+---------+---------+--+ |Wait a minute | ... のメッセージの数秒後、以下のような画面が表示されます。 +---------+---------+---------+--+ |< PER x.yy-z > | バージョン番号 |Choose PER desitination | |1: 0700e1e, 0e1f, Ch:18 Lq:138 | Slave側のシリアル番号, アドレス |2: -- not available -- | チャネル、LQI を表示。 |3: -- not available -- | 2,3,4 は複数のSlaveが存在する場合に表示 |4: -- not available -- | | | +--------------------------------+ | 1 - - - | 反転表示。主にボタンの割当を表示 +---------+---------+---------+--+ ↑SW1 ↑SW2 ↑SW3 ↑SW4 ボタンの対応 → Slaveが電源投入されていない場合は、以下のようなメッセージが表示されます。  SW4 を押してもう一度Slaveとの通信を試みるか、Masterの電源を再投入してください。 ... |Child not found. Try Rescan | +--------------------------------+ | | バージョン番号 |Channel* 18 ###.......# |0700e1e| チャネル, エナジー |Slaveシリアル |Payload* 32 byte |Sh=0e1f| ペイロードサイズ |Slaveアドレス |Tick : 20 ms | 送信間隔 (ms) |Count : 1000 | 送信回数 |Retry : 3 | 再送回数 |AppAck : No | Pwr: 3 | AppAck モード, 出力 +--------------------------------+ | Next> ChDn ChUp !Start | ボタン割当 +--------------------------------+ ↑SW1 ↑SW2 ↑SW3 ↑SW4  画面上では、各設定が表示されています。  ・Channel などの設定文字の後に * か : が表示されますが、* は、   SW2-4で操作可能な設定である事を示します。  ・Channel は測定しようとするチャネル (11-25)   右側のバーグラフは設定しようとするチャネルのエナジーレベルを示し、バーが   長くなるほどノイズの多いチャネルです。  ・Payload は送信するデータサイズ (4-108)  ・Tick は送信間隔 (5-100)   再送で送信完了まで時間がかかった場合、設定より時間がかかる場合があります。  ・Count は送信回数 (100-10000)  ・Retry は 802.15.4 MAC 層で行われる再送回数 (0-7)  ・AppAck は Salve側が受信後、受信されたパケットと同内容のパケットを返信します。   再送回数、ペイロードサイズは Master 側と同設定となります。   Tick は 20ms 以上を推奨します。Master側の次の送信と、Slave側の送信がぶつかり   送受信の成功率が下がったり全く通信できなくなる場合があります。  本画面では、以下の操作が可能です。  ・SW1(Next>) : 次の設定画面へ  ・SW2(ChDn) : チャネルを一つ下げる  ・SW3(ChUp) : チャネルを一つ上げる  ・SW4(!Start): 現在の設定でエラー率測定を行います (4) SW1 (Next>) を選択する事で、次の設定画面に遷移します。 → 以下の画面が表示されます。 ... | Next> Payld Tick Count | ボタン割当 +--------------------------------+ ↑SW1 ↑SW2 ↑SW3 ↑SW4  本画面では、以下の操作が可能です。  ・SW1(Next>): 次の設定画面へ  ・SW2(Payld): ペイロードサイズを変更する  ・SW3(Tick) : 送信間隔を変更する  ・SW4(Count): 送信回数を変更する (5) SW1 (Next>) を選択する事で、次の設定画面に遷移します。 → 以下の画面が表示されます。 ... | Next> Retry AppAck Power | ボタン割当 +--------------------------------+ ↑SW1 ↑SW2 ↑SW3 ↑SW4  本画面では、以下の操作が可能です。  ・SW1() を選択する事で、エラー率測定を開始します。 → Wait a minute. が表示され、以下の画面が表示されます。   (Slave側との通信に失敗した場合は SW4 により再接続を行ってください) AppAck = No の場合、 +--------------------------------+ |< PER x.yy-z > | バージョン番号 |Progrs: 55/100 |0700e1e| 送信数/送信回数 |Slaveシリアル |MacAck: 55 |Sh=0e1f| 送信成功数 |Slaveアドレス |Error : 0.0% |Ch=18 Rt=3 Po=3 | エラー率 | チャネル、再送、出力(3:最大固定) |  |Py=4 Ti=5 | | ペイロード、送信間隔設定表示 | | |  | +--------------------------------+ | 55% #####.....# Stop | 進捗バーグラフ +--------------------------------+ AppAck = Yes の場合、 +--------------------------------+ |< PER x.yy-z > | バージョン番号 |Progrs: 55/100 |0700e1e| 送信数/送信回数 |Slaveシリアル |MacAck: 55 |Sh=0e1f| 送信成功回数 |Slaveアドレス |Error : 0.0% |Ch=18 Rt=3 Po=3 | エラー率 | チャネル、再送、出力(3:最大固定) |AppAck: 55 |Py=4 Ti=50 | 受信成功数 | ペイロード、送信間隔設定表示 |Error : 0.0% | エラー率(受信) |LQI : 101 #######.........#| LQI(受信品質の平均値) と LQI のバーグラフ(瞬間値) +--------------------------------+ | 55% #####.....# Stop | 進捗バーグラフ +--------------------------------+  測定中は SW4(Stop) により、測定を中断できます。 → 測定が完了すると、ボタン割当が以下に変化します。 同時にエラー率とそれに応じたメッセージが表示されます。 ... |