TWE-LiteとApp_UARTを用いてカメラの画像を転送するPythonスクリプトです。
本スクリプトはカメラ撮影用としてRaspberryPiとRaspberryPi専用のカメラモジュールが1セット以上必要です。
また、親機はRaspberryPiとLinux搭載のPCのみ対応しております。
流れは
親機がRaspberryPiに写真の撮影要求を送信する ↓ RaspberryPiがカメラモジュールで撮影した写真を親機に送信するのような処理を行います。
このスクリプトを使うために必要なライブラリやアプリケーションをRaspberry Pi・LinuxPCにインストールします。 送信機・受信機ともに下記の順番で設定・インストールを行って下さい。
Raspberry Pi専用のカメラモジュールをRaspberry Piに接続し、カメラを有効にします。 LinuxPCではこの設定は不要です。 カメラモジュールは下の図のまるで示されている場所に接続します。 その後、コマンドラインで
$ sudo raspi-configと入力し、 「5 Enable Camera」→「Enable」 でカメラモジュールを有効にします。
本スクリプトではJPEG 2000形式の画像を送受信するために、ImageMagickと呼ばれるアプリケーションでJPEG画像を変換します。 ImageMagickは下記の方法でインストールします。
$ sudo apt-get install imagemagick
以下のコマンドを実行し、本スクリプトに必要なPythonライブラリをインストールします。
$ sudo apt-get install libjpeg8-dev $ sudo apt-get install python-dev $ sudo apt-get install python-pip $ sudo pip install pyserial $ sudo pip install picamera $ sudo pip install pillow
このスクリプトを用いるためにApp_UARTを書き込んだTWE-Liteを2つ用意します。 このとき ToCoStick を用いるのが便利です。
まず、アーカイブを展開し、展開したディレクトリに移動します。
$ unzip RasPi_Camera.zip $ cd RasPi_Camera用意したTWE-Liteにファームウェアを以下のコマンドを実行します。
$ cd jenprog_RasPi $ sudo ./jenprog -p /dev/ttyUSB0 ../firmware/Parent.bin $ sudo ./jenprog -r /dev/ttyUSB0
$ cd jenprog_Linux $ sudo ./jenprog -p /dev/ttyUSB0 ../firmware/Parent.bin $ sudo ./jenprog -r /dev/ttyUSB0
$ cd jenprog_RasPi $ sudo ./jenprog -p /dev/ttyUSB0 ../firmware/Child.bin $ sudo ./jenprog -r /dev/ttyUSB0
カメラが付いたRaspberryPiには子機に設定したTWE-Liteを、 スイッチのついたRaspberryPiまたは、LinuxPCには親機の設定をしたTWE-Liteを接続してください。
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子機(カメラ機)の接続例 | 親機(RaspberryPi)の接続例 |
カメラを接続したRapsperryPiは以下のコマンドでスクリプトを実行します。
$ sudo python Transmission.pyまた、親機では以下のコマンドでスクリプトを実行します。
$ sudo python Receive.py
スイッチを押すまたはターミナル上で"s"を入力後、Enterを入力すれば、
自動的に写真が子機から親機に送信され、画面に表示されます。
どちらのスクリプトも"q"を入力後、Enterで終了します。
引数 | 機能 | 説明 | 初期値 |
-t | シリアルポートの指定 | TWE-Liteと接続するシリアルポートの指定することができます。 例:sudo python Receive.py -t /dev/ttyUSB1 | /dev/ttyUSB0 |
-b | ボーレートの設定 | TWE-Liteと接続するときのボーレートを指定することができます。 例:例:sudo python Receive.py -b 38400 | 115200 |